広島黒田、7回無失点の快投で日米通算200勝へ「4」 新井は2000安打へ「3」

黒田は日米通算196勝&新井は通算1997安打

 広島の黒田博樹投手が23日、本拠地マツダスタジアムでの阪神戦に先発し、7回4安打無失点4奪三振無四球の快投で今季3勝目(1敗)を挙げた。阪神先発・岩貞との投手戦となったが、1点も与えない力投。途中から雨が降る厳しいコンディションの中、日米通算196勝目(NPB117勝、MLB79勝)で、200勝へ残り4勝とした。また、黒田の“盟友”、新井貴浩内野手は2打数1安打2四球で通算2000安打へ「3」。広島は3-2で勝利した。

 黒田は初回、3者凡退と最高の立ち上がり。一方、広島打線は阪神先発・岩貞から1死一、三塁とチャンスを作るも、新井は三ゴロ。さらに、2死二、三塁からはエルドレッドが右飛に倒れた。

 2回、黒田は先頭のゴメスにレフト前ヒットを許すも、1死から西岡を二ゴロ併殺打に仕留める。3回は2死一、三塁とされたが、大和を見逃し三振に仕留めた。

 すると、広島打線はその裏、1死から田中がレフトへの二塁打で出塁。続く菊池がセンター前に運び、貴重な先制点をもぎ取った。

 黒田は4、5回と3者凡退の好投。広島は4回に先頭の新井がライト前ヒット。通算1997本目のヒットで2000安打へ「3」とするも、後続が倒れて得点にはつながらなかった。

 援護に恵まれない黒田だが、力投を続ける。6回は1死からショート田中の悪送球でランナーを二塁に進めるも、大和を投ゴロ、江越を二直に仕留めて無失点。7回は2死から西岡をショートへの内野安打で出したが、今成はライトフライに仕留めた。

 その裏、広島は先頭の堂林がセーフティーバントで出塁。石原が犠打を決め、1死二塁とチャンスを作る。ここで黒田に代打・小窪を送ると、岩貞が四球を与えて一、二塁に。しかし、田中、菊池が倒れ、追加点は奪えなかった。

 それでも、広島は2番手ジャクソンが8回を無失点に抑えると、その裏に代打・松山が2死一、二塁でレフトオーバーのタイムリーツーベース。四球で出塁していた新井も一塁から激走して生還し、貴重な2点を奪った。

 9回は中崎が2点を失いながらもリードを守り広島が勝利。黒田に日米通算196勝目がついた。新井は2000安打到達目前。黒田も大記録達成がいよいよ迫ってきた。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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