日米で違い 「和食」ブームの米国に日本流球場グルメが輸出される日も?

日本の球場グルメには、さまざまなアイディアが溢れている?

 野球観戦に足を運ぶとき、球場で食事をするための条件とはなんだろうか。値段。それとも観戦をしながら簡単に食べられる手軽さか。球場でしか食べることのできない希少価値、あるいは単純に美味しいものを求めるだろうか。

 まず真っ先に浮かぶのは「値段」のこと。球場で食べる食事は何かと割高になる傾向がある。さらに人気グルメを買うために長い列に並ぶことも予想される。そのため球場を訪れる時には、近くで食事を終えてから行こうと思う人も多いだろう。だが、仕事帰りやお昼時であれば、球場でと考える人も多い。球場で食べることを選んだ人に「おっ!」と思わせ、リピーターを増やしていくことが求められる。

 パ・リーグ各球団を始め、世界中のプロスポーツ団体がメジャーリーグなど米国の各プロスポーツチームの施設を見学し、取り組みを学び、参考にしている。だが、グルメに関して言えば、世界が参考にしても良いと思えるさまざまなアイディアが、日本の球場には溢れている。

「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され、世界にも認められている存在となった。味はもちろんだが、グルメを使った企画やアイディアも球場には溢れている。多くの球団で企画化している「選手プロデュース」のお弁当は、ファンにとっても球場でしか味わうことのできない希少価値がある。パ・リーグ各球団の公式サイトには、グルメのタブもあり、それぞれのメニューを見ることができる。

 一方で、メジャーリーグでも開幕に合わせて、各球場での新メニューとなる顔ぶれが紹介されている。だが、これは単純に「日本人」の味覚感覚だからかもしれないが、美味しさを追求しているよりはダイナミックさ、そしてインパクトがあるものが多かった。

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