SBバンデンハークが連勝ストップ危機も…降板後に打線奮起、初黒星消える

打線が土壇場で4点差追いつく、次回登板以降に新記録14連勝の可能性残す

 ソフトバンクのリック・バンデンハーク投手が、3日の日本ハム戦(札幌ドーム)で7回4失点で降板。4点のリードを許したまま降板し、来日初黒星の危機だったが、打線が8、9回の反撃で同点に追いついた。次回登板以降での日本新記録となるデビュー14連勝の可能性も残った。

 バンデンハークは初回先頭、浅間に外角150キロ直球を痛打される左越えソロで先制点を献上。2回2死ではレアードに3ボールからの直球を狙われ、左越えソロとされた。

 2点ビハインドの5回2死二塁では中島の強烈なピッチャー返しにマウンド付近で転倒。打球は中堅へ抜け、さらに柳田の本塁送球はマウンドの傾斜に当たって大きく弾んだ。捕手・鶴岡の頭上も超えてしまい、一度は本塁突入を諦めていた三塁走者・レアードが悠々と生還。記録は中島の中前安打と中堅・柳田の失策。不運な形で3失点目を許した。

 さらに、7回1死ではレアードに1試合2発となる左越えのダメ押しソロを被弾。7回で9三振を奪いながらも、3被弾を含む5安打で来日ワーストの4失点となった。

 しかし、この回限りでバンデンハークがマウンドを降りると、ソフトバンクは8回に内川、松田のタイムリーで3点を返す。さらに、最終回は守護神・増井を攻め、再びチャンスで打席に立った内川が同点タイムリーを放った。

 これでバンデンハークの来日初黒星は消えた。昨年から無傷の13連勝で、66年の巨人・堀内恒夫氏のデビューからの最多連勝記録、87年から88年の西武・郭泰源の外国人連勝記録に並んでいる右腕。記録ストップの危機だったが、打線の奮起で次回登板以降に更新の可能性が残る結果となった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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