ロッテ平沢&オリ世那の寄付金で仙台育英が導入 「レッドコード」って何?
「レッドコード」を使ったトレーニングの効果とは
「(甲子園での優勝に)再挑戦をするのに同じことをやってもしょうがないだろうな、という中での1つ。過去は過去で終わりにしましょう、と。新たな挑戦をする1つの形として、このレッドコードがあるのかな、という感じです」と佐々木監督。瀬戸泰地主将(3年)は「レッドコードはやればやっただけ力になると思う。大河さんと世那さんにやってもらったからには結果で恩返ししたい」と話した。
設置後、仙台育英高の選手たちは和田氏からレッドコードについての説明を受け、基本的なトレーニングに挑戦。体幹のトレーニングとあって、まずは体幹とはどこを指すか、といった確認から始まり、レッドコードを使っての腕立て伏せやレッドコードに乗って足を開いたり閉じたりするトレーニングを行った。宙に浮いた状態でのトレーニングになるため、普段は使われにくい筋肉も刺激される。
和田氏の「野球は左右非対称の動きばかり。左右対称で行われるトレーニングは基礎。野球力のアップには左右非対称の動きをすること」といった言葉に耳を傾けながら、選手たちは真剣にトレーニングに励んだ。この日は5つの基本的なメニューをレクチャーされたが、今後は40~50種類に増える。
指導した和田氏は「野球力を上げるためにトレーニングは存在している。レッドコードは野球の動作につなげやすいトレーニング。常に野球のプレイをイメージしながらトレーニングをしてパフォーマンスアップにつなげてほしい」と期待。秀光中でもレッドコードを経験した世那の弟、佐藤令央投手(2年)は「しっかりやって野球につなげていきたい。2年生は(3年生よりも)長くやっていくことになるので、野球の結果をつかめるトレーニングにしていきたい」とレベルアップを誓っていた。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi