楽天・藤田が見せた好判断 「セーフだと同点だったので良かった」
嶋の抗議で判定覆る
楽天の藤田一也内野手が11日の西武戦で好判断を見せた。
4回の守備だった。西武の8番・炭谷にタイムリーを許し、3-2と1点差に迫られていた楽天。なおも無死一、三塁で9番・金子のゴロはショート・茂木の正面へ。二塁ベース上の二塁・藤田に転送すると、藤田は一塁ではなく本塁へ送球した。
「ランナーのスタートが遅れていたので間に合うかなと思った。タイミングは微妙だったが、いいところに投げられた」と藤田。捕手・嶋は三走・木村文にタッチをしたように見えたが、判定はセーフ。これに嶋が抗議。梨田監督もベンチを飛び出した。
本塁クロスプレーはビデオ判定となり、判定はアウトに覆った。藤田は「嶋がアピールしてくれたので。セーフだと同点だったので良かった」と笑顔。同点になっていれば、西武に流れが傾いてもおかしくなかっただけにビッグプレーになった。
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高橋昌江●文 text by Masae Takahashi