広島・野村、5勝目も4戦連続イニング途中降板を反省「中継ぎに申し訳ない」

6回途中1失点も最後まで笑顔なし

 広島の野村祐輔が25日の巨人戦に先発し、6回途中1失点で5勝目を挙げた。自身3試合ぶりの勝利となったが、4試合連続でのイニング途中の降板に、試合後は反省しきりだった。

 野村は「しっかり粘れたという感じです。石原さんのリードや守備にも助けてもらった」と、5月4日以来の勝利に安堵の表情を見せた。それでも「5回までは試合を作れた」と本人が振り返ったように、6回に1死から連打を浴びてマウンドを降りた。

 緒方監督の「(野村)祐輔は前回、前々回と交代のタイミングが難しいと感じた」という言葉の通り、5月11日のヤクルト戦では8回、18日の同カードでも6回に突如乱れ、勝ちを逃していた。野村は「ヘーゲンズや中継ぎに申し訳ないことをした」と反省し、自ら招いたピンチを「ゲッツーで抑えてくれて感謝している」と、2番手の助っ人右腕に感謝した。

 5回までは「今年はキレが違う」というストレートや持ち球のシュートで、巨人打線を1点のみに抑えた。「インコースをうまく突けた」と好投を分析したが、「今日はそこしか、いいところがなかった」と、最後まで笑顔を見せることはなかった。

【了】

大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY