ここまでは上位と下位に分かれ明暗 パ・リーグの開幕2か月を振り返る
最下位楽天は苦しい戦いが続く、交流戦で巻き返しなるか
対照的に、下位3チームは全て勝率5割未満と、苦しい結果に終わった。
4位の埼玉西武は50試合で22勝26敗2分。秋山、栗山らが出塁し、中村、メヒアらの長距離砲で得点するといった野手陣の奮闘ぶりはあったものの、先発の柱の岸が右足を負傷し離脱するなど、投手陣が不安定だった。
オリックスは開幕から波に乗れない日々が続く。チーム打率.247、防御率4.57と投打ともに精彩を欠き、19勝28敗。エース・金子千尋に、打線では糸井、T-岡田ら、経験と実績のある選手が多いだけに、今後の巻き返しに期待したい。
最下位は楽天。27日に連敗を9で止めたが、28、29日とまたも連敗し、5月はここまで5勝16敗。48試合を戦って16勝30敗2分で、勝率も.350を割った。開幕から続く中継ぎ陣の低迷に加え、ここにきて先発投手陣にも疲労が見えてきたのか、厳しい内容が多くなっている。打線もつながりを欠くことが多く、けが人や離脱者も相次ぐなど悩みの種は尽きない。
近年は混戦のパ・リーグと言われ、シーズン終盤までもつれる展開が続いていたが、今季は交流戦前に上位と下位がくっきり分かれた。ペナントレースのカギを握ると言われる交流戦。上位チームはAクラスの地固めを、下位チームは浮上への勢いをつけられるような戦いぶりができるか、注目したい。
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(記事提供:パ・リーグ インサイト)
「パ・リーグ インサイト」編集部●文