【高校野球】 “最後の夏“を終えたPL学園 1990年代には数々の逸材を輩出、その顔ぶれは?

松井稼頭央、サブロー、今江敏晃などプロで活躍する野手が多く占める

 PL学園の最後の夏は、初戦で東大阪大柏原に6-7で敗戦。多くの高校野球ファンを魅了してきたPL学園の夏が終わった。改めて、PL学園出身で現在もプロで活躍している選手を中心に紹介していきたい。

 平成に入ってもPL学園は、多くの好選手を輩出してきた。1994年卒の松井 稼頭央選手、1995年卒のサブローこと大村三郎選手、1996年卒の福留孝介選手など球界を代表する野球人が在籍していた。そして再び全国の野球ファンを虜にするのは、1998年である。

 1998年選抜、エース・上重聡選手、大西宏明選手、田中一徳選手など個性的な選手を揃え、準決勝であの松坂大輔(福岡ソフトバンク)選手擁する横浜と激突。試合は2-3と激戦の末に敗戦となった。その横浜は優勝を果たし、名門同士の対決にファンは夏での再戦を待望した。

 そして1998年夏準々決勝で再戦を果たす。試合は延長17回に及ぶ熱戦の末、敗れた。しかし、この試合は全国の高校野球ファンを感動させ、ドミュメンタリー本が発売。ヒット作になるなど、注目を集めたカードであった。

 そして田中一徳が主力となった1999年選抜は、再び横浜と対戦。3季連続の対決が初戦で実現し、大きく盛り上がった。この試合では6-5で接戦をものにして初戦突破。ベスト4まで勝ち進み、優勝した沖縄尚学に6-8で敗れた。

 2000年は夏の甲子園に出場。3回戦で敗れたが、2年生に今江敏晃選手、朝井秀樹選手などその後プロ入りする好選手を多く揃え、最上級生となる翌年は更なる躍進が期待された。

 だが、2001年は部内で不祥事があり、夏の大会を出場辞退。これはPLの一つの転換期であった。

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