【高校野球】1失点完投で夏制覇、作新学院のエース今井は歓喜の涙「ホッとした気持ち」

決勝でも152キロ計測の好投、小針監督は「選手を褒めてあげたい」

 第98回夏の甲子園大会の決勝戦が行われ、作新学院(栃木)が北海(南北海道)を7-1で下し、54年ぶり2度目の優勝を飾った。152キロ右腕のエース今井が9回7安打1失点9奪三振の好投。132球を投げ切って優勝投手となり、試合後は歓喜の涙を流した。

 優勝インタビューでは「少しホッとした気持ちと、本当に実力のないチームでしたけど、こうやって自分たちのためにスタンドで応援してくださる方のご声援のおかげだと思ってます」と話した今井。今大会5試合目の先発ながら、3回に最速152キロを計測する力投を見せ、「最後まで気を抜かずベストゲームができたと思います」と振り返った。

 また、チームを頂点に押し上げた33歳の小針監督は「選手たちがよくここまで頑張り抜いてよく成長してくれたなと感激しました。やはり作新の伝統を作っていただいたOBの方に感謝しつつつ、絶対に優勝旗を持ち帰って作新の人たちに見せたいと思ってこの試合に入りました」と54年ぶりの優勝の喜びに浸った。

 さらに、選手には「この決勝戦まで、本当に最後まで『うまくなれ』『強くなれ』と言ってきたチームでしたので、本当に最後まで上手になってくれて、褒めてあげたいと思います」と感謝。山本主将も「野球で恩返しできたのがすごくうれしいです」と支えてくれた人たちへの感謝の思いを明かした。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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