前田、監督の信頼に応える主砲斬りで13勝目 「ケンタに仕留めてほしかった」

同点に追いつかれた5回2死一、二塁、97球に達した前田に続投指令

 23日(日本時間24日)本拠地でのジャイアンツ戦で、5回で103球に達する苦しい投球ながら今季13勝目(7敗)を挙げたドジャース前田健太投手。今季自身最長となる5連勝を飾ったが、それ以上に地区首位を争う宿敵ジャイアンツに勝利したことが大きな意味を持った。チームで唯一の開幕ローテ生き残り右腕の粘りをロバーツ監督が絶賛したと、球団公式サイトが伝えている。

 ジャイアンツのエース左腕バムガーナーとの投げ合いで、打線が早々に2点の援護をくれた。だが3回、苦しい投球が目立った前田は、捕手グランダルとのコミュニケーション面でのすれ違いもあり、同点としてしまう。直後の攻撃で再び打線が1点を勝ち越すが、5回1死から2本の長短打で同点に。2死からクロフォードを敬遠し、一、二塁とした場面で、打席に迎えたのは長打もあるペンス。球数はすでに97球に達していたが、指揮官は前田続投を決めた。

 前田はペンスの打席で暴投し、2死二、三塁と自らピンチを広げたが、カウント2-2からの6球目、91マイル(約146キロ)の速球で見事に空振り三振に斬った。前田の期待に応える投球に、指揮官は信頼と称賛の言葉を送ったという。

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