【女子野球W杯】マドンナジャパン、5連覇へ“王手” 豪州に5回コールド勝ちで決勝進出が決定

1試合を残して決勝進出が決定、4番川端が2夜連続の先制打&高校生・清水が好投

 野球女子日本代表「マドンナジャパン」は9日、「第7回 WBSC 女子野球ワールドカップ」(韓国・釜山)のスーパーラウンド第3戦でオーストラリアに10-0で5回コールド勝ち。5連覇へ向け、10日のスーパーラウンド最終戦・韓国戦を残して、6戦全勝で11日に行われる決勝への進出を決めた。

 日本の先発はメンバー唯一の高校生・清水。初回は1死から左中間への二塁打を浴びるも、冷静に後続を断って無失点に抑えるた。

 すると、日本打線は立ち上がりから爆発する。先頭の六角がサード後方にポトリと落ちるラッキーなヒットで出塁。厚ヶ瀬が四球でつなぐと、三浦のニゴロで走者が進み、1死二、三塁とした。ここで4番に座るヤクルト川端の妹・友紀がライトオーバーの2点スリーベース。主砲が2夜連続の先制打で、チームに勢いを与えた。

 続く寺部が四球でつなぎ、相手の暴投で川端が生還し3点目。さらに、金のレフト前ヒットで一、三塁として、小島が四球を選ぶと、船越の2点タイムリーで5点目。志村の四球の後には六角の犠飛も出て、初回から打者11人の猛攻で一挙6点を先制した。

 先発の清水は2、3回と3者凡退の好投。日本打線は2、3回と四球で走者を出し、盗塁で二塁まで走者を進めるも、あと1本が出ずに無得点に終わる。

 4回、清水は先頭打者に二塁打を打たれるも、三盗を狙った相手を船越が刺してアウト。しかし、続く打者にもセンター前ヒットを打たれる、六角のエラーもあって1死一、二塁とされる。だが、清水は打者2人を中飛に仕留めて無失点。高校生右腕が踏ん張った。

 日本は5回から2番手・吉井にスイッチ。1死一塁で左中間への二塁打を浴びると、一塁から一気に本塁を狙った相手走者は見事な中継プレーと捕手・船越の体を張ったブロックでアウト。オーストラリアに得点を許さない。

 その裏、日本は四球と相手の失策で無死二、三塁のチャンスを作る。小島はライトに鮮やかに弾き返して1点を追加。続く船越が三塁強襲のタイムリー内野安打を放つと、1死一、三塁から六角がタイムリーで9点目。最後は1死満塁で三浦がセンター前ヒットを放ち、10点目を奪って試合を決めた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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