試合後に赤く腫れていた額 サブローを支えた中学時代の想い出

中学時代の教師から学んだ「言葉」と「ルーティン」

 ずっと胸に刻んだ言葉があった。『克己』。自分(己)に勝つ(克)という意味である。今季限りでの現役引退を発表した千葉ロッテのサブロー外野手がこの言葉と出会ったのは中学3年生の時。担任の先生から教えてもらった。

「中学の卒業前に先生が『いい言葉があるぞ』と、オレにプレゼントしてくれた言葉。聞いた時、スッと胸に入ってきた。大事なことだなあと思った。それ以来、心のどこかに、いつもこの言葉はあった」

 PL学園の苦しい練習に挫折しそうになった時も、プロ入りして、あまりのレベルの高さに愕然とした時も、この言葉と向き合い、乗り越えてきた。25年以上も前に、ある一人の教師が教えてくれた言葉は、彼の人生の支えであり続けた。

 もう一つ、プロ入り後の自分を支えた中学時代の想い出がある。サブローは「ここぞ」という場面で打席に入る寸前、拳で額を3度ほど叩くルーティンがある。本人いわく「相当強く叩いている」。

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