NPBをもっと身近に 台湾で行われたライオンズ同士のコラボイベントとは

実現したライオンズ同士の交流イベント、転機は郭泰源氏の監督就任

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郭泰源氏と渡辺久信氏【写真提供:埼玉西武ライオンズ】

 8月30日、31日の両日、西武プリンスドームで「統一セブン-イレブンライオンズデー」が開催された。日本と台湾のプロ野球界で同じライオンズを名乗る両球団同士によるコラボレーション企画で、7月は台湾・台南でも同様のイベントが行われていた。

 統一セブン-イレブンは台湾プロ野球(CPBL)が誕生した90年から続く老舗球団。年間優勝は他球団を上回る9回を誇る。また、アジアシリーズには過去4度出場しており、08年には日台のライオンズ対決が実現している。

 試合で対戦をしたことはあったものの、今回のような交流イベントを実施したことはなかった。転機となったのは今年、西武OBの郭泰源氏が監督に就任してからだ。郭氏は現役引退後、最高顧問として渡辺久信氏(現シニアディレクター)や石井丈裕氏らの台湾球界入りを支援したことでも知られる。今年の3月からは西口文也氏を臨時コーチとして招くなど、現在でも日台の架け橋となっている。ちなみに球団は西口氏のコーチ期間終了後、労をねぎらうためにファンとの写真撮影会を用意した。こうして海外出身者が主役となるイベントの実施は、日本ではあまり類をみない。

 7月30日、31日に台南市立野球場で行われた義大ライノズ戦での「埼玉西武ライオンズデー」で、選手達は今回のコラボイベントのために製作されたユニホームを着用して戦った。8月に来日したチアリーダーの「Uni-girls」やマスコットの「LION」が着ていたものと同じものだ。これは台南限定で発売され、30日の試合前には既に在庫がSサイズのみとなるほどの大人気商品となった。

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