田中将大、防御率タイトル獲得なるか? 実現すれば球団36年ぶり快挙

30試合のうち24試合で6イニング以上を投げる持久力

 さらに、今季は安定して長いイニングを投げていることも、防御率降下につながっているようだ。今季先発した30試合のうち24試合で6回以上を投げ、19試合で3失点以下に抑えている。相手打線に得点を許さなかったのは6試合あるが、そのうち2試合で白星を記録していない。記事によれば、今季の田中は打線の援護が3点以下だったことが7試合もあった。これまで30試合で投げて13勝4敗。つまり、13試合で勝敗つかずに終わっているが、チーム自体は9勝4敗と勝ち越しに成功している。以前よりも安定して長いイニングを投げ、失点を少なく抑える試合が増えているのだから、防御率は必然と下がってくるだろう。

 今季ア・リーグのサイ・ヤング賞争いには、クリス・セール、コーリー・クルーバー、ジャスティン・バーランダーらが名を連ね、田中を勝利数や奪三振数などで上回っている。だが、もし田中が防御率2点台のままタイトルを獲得すれば、日本人初サイ・ヤング賞投手が誕生する可能性は一気に高まりそうだ。先発ローテ通りなら、レギュラーシーズン終了までに田中がマウンドに上がるのは、あと2回。このまま防御率を下げ続けることができるのか。チームのプレーオフ進出争いと合わせて、田中の投球内容にも注目が集まる。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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