4番の“覚醒”なるか? 栗山監督の期待を背負う“主役”中田翔

「野球界の大きな歴史の中で大事な試合は主役が決めてきている」

 12日からソフトバンクとのクライマックスシリーズ・ファイナルステージに臨む日本ハム。常々「主役」と期待される4番打者・中田翔内野手は、栗山英樹監督から「野球界の大きな歴史の中で大事な試合は主役が決めてきている。誰が主役とは言わないですけど、信頼と大きな期待を持っています」と、6戦4勝制の短期決戦のキーマンに指名された。

 中田の今季対ソフトバンク戦は打率.221、5本塁打、22打点。初戦で対戦する武田翔太には打率.111(9打数1安打)、第2戦先発と予想される中田賢一には打率.250(4打数1安打)、第3戦予想の千賀滉大に打率.133(15打数2安打)と決して相性は良いとは言えない。それでも、14年のクライマックスシリーズでは、計9試合でポストシーズン新記録となる4戦連続を含む5本塁打、打率.289(38打数11安打)、9打点と大暴れ。ファーストステージでオリックスを破り、ファイナルでもソフトバンクをあと一歩のところまで追い詰めた。2年前の活躍が再現できるか…。11日に行われた前日練習後、中田は気合十分のコメントを残した。

「ごちゃごちゃ考えずにやるだけ。(武田の)イメージは持っている。襲いかかっていくだけ。1勝のアドバンデージを考えたらダメ。1試合も落とせないと思ってやる」

 15年の世界野球プレミア12では、打率.429、3本塁打、15打点と大活躍。短期決戦では無類の勝負強さを見せている。4年ぶりの日本シリーズをかけた戦いで、4番の覚醒に期待したい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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