前田健太、4回3失点でPS初勝利ならず ドジャースは劇的満塁弾を許し敗戦

リーグ優勝決定シリーズ初戦を落とす、カブスはモンテロが代打満塁弾

 ドジャースの前田健太投手が15日(日本時間16日)、ナ・リーグのリーグ優勝決定シリーズ初戦に先発し、4回4安打3失点2奪三振2四球で勝敗はつかなかった。地区シリーズに続く自身メジャー2度目のポストシーズン(PS)登板も、初勝利はならず。ドジャースは8回に同点に追いつくも、その裏にモンテロに代打満塁ホームランを許し、4-8で敗戦。リーグ最高勝率のカブスに先手を取られた。

 前田は初回、先頭ファウラー、2番ブライアントに連打を浴び、いきなり先制を許した。それでも、後続をなんとか打ち取り、1失点で切り抜けた。

 2回、ドジャースはカブス先発レスターからチャンスを作る。2死一、二塁で前田が打席へ。初球の93マイル(約150キロ)の直球をとらえ、レフト前に痛烈に運んだ。二塁走者のゴンザレスが一気に本塁を狙ったが、左翼ゾブリストの返球で憤死。惜しくも同点打とはならず、チェンジとなった。

 前田は2回にも先頭ヘイワードに三塁打を浴びると、続くバエスのフライがセンター前にポトリと落ちる不運な当たりで適時二塁打に。その後、暴投で1死三塁のピンチを招くと、レスターの打席で三塁走者のバエスが飛び出す。捕手のルイーズが三塁に送球したが、バエスはそのまま一直線にホームを狙った。ターナーがすぐに本塁に送球するもセーフ。ホームスチールで3点目を奪われた。

 カブスは3、4回にセンターライナーを中堅ファウラーがダイビングキャッチするなど好守もあり、スキを見せない。一方、前田は3、4回と四球で走者を出したが、後続を断って無失点に抑えた。

 5回、ドジャースは2死走者なしの場面で前田に代打イーシアを送る。イーシアは期待に応え、ソロホームランを放ち2点差とした。前田は66球で降板(ストライクは41球)。3回4失点63球で降板となった地区シリーズのナショナルズ戦に続き、先発としての役割を果たせなかった。

 ドジャースは2点を追う8回、無死満塁のチャンスを作る。ここでカブスは守護神チャップマンを投入。シーガーは101マイル(約163キロ)、プイグは103マイル(約166キロ)の直球で空振り三振に倒れた。しかし、続くゴンザレスは102マイル(約164キロ)の直球をセンター前にはじき返す。2者が生還して同点に追いついた。

 ただ、その裏にカブスに劇的な一発が飛び出す。2死一、二塁でドジャースは代打コグランを敬遠。続く打者はチャップマンだったが、カブスのマドン監督は続けてモンテロを代打に送る。すると、中継ぎ右腕ブラントンがモンテロにライトへの満塁弾を浴び、4点を勝ち越された。さらに、続くファウラーにもソロ本塁打を浴び、3-8とリードを広げられた。

 9回はカブスのロンドンから1点を返すも、ドジャースは敗戦。大事な初戦を落とした。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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