GMに全権託す時代は終わった? メジャーで増える“翻訳泣かせ”の役職とは
GM職等に就く人物の経歴は様々、選手出身者は減少?
メジャーリーグは選手だけなく、フロント陣の人材も流動的だ。そのため一つ一つの対戦に注目してみても、色んな師弟対決やルーツが垣間見えてさまざまなストーリーが存在する。それもファンを魅了する一つの要素かもしれない。そしてフロント陣が注目を浴びることで誰もが目指したい職業にもなる。
メジャーリーグ各球団の公式ウェブサイトでは、スタッフ一覧が公開されている。自らの名前が公式ウェブサイトで公開されていることで責任感も生まれるだろう。また、公式ウェブサイトにアクセスすれば育成、強化、スカウティングなど各球団で誰がどの役割を担っているかが一目瞭然のため、成果が見られない時にはその責任が問われる。プロとしては当たり前かもしれないが、本当にシビアな世界だ。チームの成績が振るわなければ、監督や選手だけでなくその責任はGMやその他のフロント陣にも向けられる。
最近ではメジャーリーグのGM職やその上のポジションに就く人材の経歴はさまざまだ。プレーヤーとしての野球経験を持ち合わせる人材は減少しており、データやアナリティクスに長けた人間が増えてきている。日本でも多彩な能力を持つ人材が増え、誰もが目指したい役職としてGMが浸透していけばまた違った価値が生まれるかもしれない。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
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「パ・リーグ インサイト」新川諒●文