【高校野球】プロ注目の好投手&強打者がズラリ…11日開幕“選抜前哨戦”で輝く選手は?

1年生が台頭する早実、サイクル安打を達成した福井工大福井主砲

 東京からは早稲田実業が出場する。主将の清宮幸太郎内野手が中心であることは間違いないが、主砲が不振でも準決勝以降を打ち勝ってきた。夏から4番を任されている1年生・野村大樹内野手が成長。秋季大会の序盤こそ不調も、決勝の日大三戦では清宮が5三振に倒れた相手エースの桜井からサヨナラ弾。狙い済まして、右方向に力強く飛ばした。反対方向に打つ技術を夏から磨いた成果を出した。投手力が心配されていたが、1年生の右腕・中川広渡と左腕の赤嶺大哉投手が秋に成長。チームの底上げに成功しており、1年生も注目である。

 東海地区からは県3位で突破した静岡が東海大会の決勝戦で至学館を破り、2年ぶり4度目の優勝を果たした。2014年のU15侍ジャパンの経験のある竹内奎人投手が決勝戦で先発し、6回まで無安打無失点の粘投。池谷蒼大との継投で至学館打線を2安打1失点に封じた。決勝ではリリーフだったが、エースナンバーを背負う池谷は3試合連続完投するなど、力がある投手。明治神宮大会初戦ではその2枚看板を中心に、清宮を擁する早実戦に挑む。打線も決勝まで3試合連続の2桁安打を記録など好調だ。

 北信越地区からは福井工大福井が出場。181センチの主砲・山岸旭が注目の存在。準々決勝の富山東戦ではサイクル安打を放つなど、5打点を一人で記録。力強いスイングで注目が集まる。井上開都や北川智也などいったパンチ力のあるバッターが並ぶ打線は、切れ目がない。決勝の高岡商業戦も7-1と打ち勝ち、同校41年ぶりの北信越大会優勝となった。昨年の明治神宮大会には同じ福井の敦賀気比が出場して準優勝。力をつけてきている北陸勢の快進撃に注目だ。

 近畿からは今夏も甲子園に出場した大阪・履正社が登場する。前のチームから安田尚憲、若林将平らが残り、3番、4番を形成。打っても本塁打を放つパワーを持つエース竹田祐や2番手の田中雷大の両投手が秋を戦うごとに力をつけた。ショートの西山虎太郎など1年生もスタメンに名を連ねるなど育成も着実に進んでおり、全国を経験すればまたチーム力は上がっていくだろう。

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