救援投手史上最高額で7月以来の復帰 剛腕チャプマン「ヤンキースが大好き」

5年総額97億円で合意「ヤンキースの一員になることが夢」

 カブスからフリーエージェントとなっていたアロルディス・チャプマン投手がヤンキースと5年総額8600万ドル(約97億円)で合意したと、米複数メディアが報じた。今年7月以来のピンストライプ復帰に、世界最速169キロを誇る剛腕クローザーは「ヤンキースが大好き」と喜びを爆発させている。

 チャップマンは今季開幕をヤンキースで迎え、シーズン途中に有望な若手とのトレードでカブスに移籍。プレーオフでは獅子奮迅の活躍を見せ、108年ぶりの世界一に大きく貢献した。今季は2チームで計59試合に登板し、4勝1敗36セーブ、防御率1.55の好成績を残して、シーズン終了後にFAとなっていた。

 ESPNでヤンキース番を務めるマリー・リベラ記者の取材に答えたチャプマンは、7月以来の復帰について「僕はヤンキースが大好きなんだ。彼らは心から受け入れてくれた。だから戻ることに決めたんだ。ヤンキースに戻る機会を望んでいた。そして実現したんだ」と語ったという。「すべてのプレーヤーにとって、ヤンキースの一員になることが夢なんだ。もしそう思わなければ、彼らは一度も(ヤンキース入りの)チャンスを手にしたことがないということだろう」。“ヤンキース愛”を強調している。

 5日(日本時間6日)には、マーク・メランソン投手(ナショナルズからFA)が4年6200万ドル(約70億円)でジャイアンツと契約し、年俸総額、1年平均(1550万ドル=約17億6000万円)ともに救援投手史上最高額を記録していたが、チャップマンはこれを早くも大きく更新。1年平均は1720万ドル(約19億5000万円)となった。昨年までは、歴代最多セーブ記録(652)を持つマリアノ・リベラ(ヤンキース)が08~10年シーズンの3年総額4500万ドル(約51億1000万円)で手にした1500万ドル(約17億円)が最高だった。

 来季、日本人初のサイ・ヤング賞に大きな期待がかかる田中将大投手にとっても、強力な“援軍”となることは確かだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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