複数年契約のSB中田が現状維持でサイン「ローテ守ることが自分の満足感に」

契約最終年で求めるのは結果、「例年以上にいい状態で入りたい」

 ソフトバンクの中田賢一が13日、契約更改に臨み、現状維持の推定年俸9500万円でサインした。中田は来季が3年契約の最終年となる。

 移籍3年目を終えた中田は、今季17試合に登板して7勝3敗、防御率3.01。東浜巨、千賀滉大が先発ローテに食い込んできたこともあって登板数は減少したが、タメをなくしたスムーズなフォームに変えて安定した投球を見せた。

 複数年契約とあって、会見での話も来季に向けての意気込みに終始した。

「今年は2月にケガをして出遅れてしまったので、来年は2月をしっかりと迎えることが大事。オープン戦でアピールして1年間ローテを守ることが、自分の満足感につながる。その上で、チームとして日本一になりたい」

 シーズン途中でフォームを変更したことで、調整で「今まで経験したことのない球数を投げた」という中田。来季は「今年のフォームを自分の体に染み込ませること」を目指すという。1月の自主トレは9年連続となるグアムで行う予定だ。

「先発枠を多くの投手で争うことになるので、肩を早めに作って、例年以上にいい状態で(春季キャンプに)入りたい。(若手の台頭は)毎年、どのチームにいてもあること。その中で勝ち抜いていかないといけない」

 武田、東浜、千賀に加えて田中正義も入団する。その中で、先発としてベテランの存在感をどう示せるのか。契約最終年を迎える中田にとって、勝負の1年となりそうだ。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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