レンジャーズ、ダルビッシュのWBC不参加要請へ…地元紙が報じる

来季は右ひじ靱帯再建手術から復帰2年目、身体の負担を考えて不参加要請へ

 いよいよ来月3月に開催が迫る第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。各国代表メンバーが続々と発表される中、一体どの選手が侍ジャパン入りするか気になるところだが、現在日本で自主トレを続けているレンジャーズのダルビッシュ有投手は不参加となりそうだ。地元紙「ダラス・モーニング・ニュース」電子版が、レンジャーズがWBC主催団体にダルビッシュを参加させないように要請すると報じている。

 記事によれば、選手の所属チームは「(怪我の)慢性症状対策」としてWBC主催団体に選手の招集回避を要請することができるという。レンジャーズのジョン・ダニエルズGMは、今季怪我に泣いたロビンソン・チリーノス捕手(ベネズエラ)と秋信守外野手(韓国)、先月スポーツヘルニアの手術を受けたエルビス・アンドラス内野手(ベネズエラ)、今季はトミー・ジョン手術から復帰1年目だったダルビッシュ有投手(日本)の不参加要請をする方針を明らかにしたそうだ。

 ダニエルズGMは「複雑な気持ちだ。彼らを大事に気泡シートに包んでキャンプにとどまらせたいという親のような保護本能がある。だが、同時に母国を代表する滅多にないチャンス。大きな栄誉だ」と話し、GMという立場場上、所属選手の保護という選択をした苦汁の決断を明かしたという。

 WBC主催団体がチームの要請を却下した場合には、参加不参加の決断は選手個人に委ねられるそうだが、来春ダルビッシュがWBCの舞台に立つ可能性は大幅に減ったと言えそうだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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