11年目でブレークのロッテ細谷は2070万円増 若手に「いっぱい失敗して」

「サンキュー、幕張!!」の決め台詞も、今年の漢字は「無我夢中の無」

「サンキュー、幕張!!」の決め台詞で沸かせたロッテ細谷圭内野手(28)が、ZOZOマリンで契約更改に臨んだ。930万円から一気に3倍以上となる3000万円(金額は推定)と大幅アップでサイン。メガホンを持ち、3本の指を立てて喜びを爆発させた。

プロ11年目で大ブレークした。3試合連続スリーベースや1試合5安打などをマーク。5月15日の楽天戦では代打逆転満塁弾とド派手な活躍を見せた。116試合出場で102安打を放ち、プロ10年間で打った56安打を1シーズンで大きく上回った。

「凄い評価をしていただいた。いい所でイメージに残る活躍をしたという評価をもらった。1年、1年、区切りで毎年やってきたが、無駄な10年ではなかった。それ(10年)があっての11年目。諦めずにやることが大事だと思う。高校出の若い人には、いっぱい失敗してほしいと言いたい。若いうちに守りに入ると、年を重ねると失敗できない状況が来る。早いうちにチャレンジして、ダメだということを、やったほうがプラスになる」

後輩に若いうちの“失敗の勧め“を説いた。

「才能がある選手で、ポテンシャルは元々高い。100本越えは立派です。ようやくブレークする年が来てくれて、嬉しい。励ました甲斐があったが、来年もとに戻ったら何もならないので、この成績を続けられるよう、これからが大事」と林球団本部長。「今年一年、漢字一字で表現すると?」の問いには、細谷は「無我夢中の無です」と話した。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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