「メロン記念日」柴田と結婚のロッテ南、年俸3倍増に「ちょっと余裕できた」

年俸4000万円でサイン、11日に女の子も誕生「立ち会ったが、何もできなかった」

 元「メロン記念日」の柴田あゆみと今年1月に結婚したロッテの南昌輝投手(27)が16日、ZOZOマリンで契約更改に臨み、年俸1340万円から約3倍となる2660万円増の4000万円(金額は推定)でサインした。

「結婚したことで、一人で考えなくなって、ちょっと(心の)余裕ができて、オンとオフがしっかりできた」

 昨年は1軍公式戦の登板機会がなかったが、私生活の充実がマウンドに繋がり、今季は3年ぶりに開幕1軍で57試合に登板した。62回1/3を投げ、キレのあるストレートとフォークを武器に58奪三振。5勝4敗16ホールド、防御率も2.74と堂々たる数字を残した。

 9月26日のソフトバンク戦では延長10回に4番手で登板し、松田、長谷川、江川を3者連続三振で鈴木大地のサヨナラ打を呼び込むなど、強烈な印象を残した。「今年は投げなければクビになると思い、どんな場面でもまず試合数という思いで投げた。出来すぎとは思うが、納得したシーズンだった」と必死の思いが結果に結びついた。

「打たれたらファームという不安と戦い、楽に抑えた試合はなかった」と言う。不安と戦った結果が3倍増。現役時代の江川卓は真っすぐの軌道で手元で変化する直球系を「マスクメロン」と名付けていたが、「まだまだ進化できる。ストレートの質を磨いて、毎日投げても球速が落ちないよう、波を少なくしたい」と、内角を厳しくえぐる速球が来季もテーマになる。

 12月11日には女の子が誕生し、「メロン記念日」ならぬ「バースデー記念日」となった。「立ち会ったが、何もできなくて、背中をさすっていただけ。お疲れ様と言いました」と南。披露宴は来年オフの予定で、親子3人での晴れ姿になるが、林球団本部長は「(西野、内ら)後ろの投手が6人も(故障で)いなくなって、最後は益田と南2人で支えた印象だが、来年も(この成績を)続けることが大事だ」とフロックに終わらないことを願っていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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