ロッテ西野が500万円減でサイン 来季は先発転向で「最低限2桁勝ちたい」

肘痛で戦列離脱の今季は21セーブ「すごく苦しいシーズンだった」

 3季にわたり守護神を務めながらも、来季は2013年以来4年ぶりの先発に復帰するロッテ西野勇士投手(25)が20日、ZOZOマリンスタジアムで契約更改に臨み、1億円から500万円ダウンの9500万円(金額は推定)でサインした。今季は21セーブにとどまった右腕は「過去2年に比べて(成績が)悪かったので、ダウンとは思っていた。予想の範囲内だったが、肘のケガとかあって、すごく苦しいシーズンだった」と話した。

 今季は抑えに失敗してベンチで落涙する姿を見せるなど、プロ8年間で最も苦しんだ。決め球フォークのキレ味が鈍く、7月30日の楽天戦では4-2で迎えた9回に代打アマダーに同点アーチを浴びて、チームは敗戦。シーズン2度目の4連敗を喫するなど、失速の原因を作った。その後、肘の筋肉の炎症で登録を抹消され、急遽益田が抑えに回るなど、苦しいブルペンの台所事情を象徴することに。不本意なシーズンを振り返り、「今年はとりあえず終わった。もう一度育成だった頃を思い出して頑張りたい」と話した。

「ポテンシャルは下がっていないが、肘は相当痛かったようだ」と林球団本部長。西野自身が首脳陣と話し合った結果、来季は登板間隔が開く先発で起用する方針となった。「先発1年目は9勝。(来年は)最低限2桁勝って、再来年は(石川、涌井と)3本柱になれるような成績を残したい」と、プロ9年目の再出発を誓っていた。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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