SB松田が契約更改 来季から背番号「3」「サードは誰にも渡す気がない」

WBCでの世界一にも意欲満々「今年は2人の監督を胴上げしたい」

 ソフトバンクの松田宣浩が22日に契約を更改した。複数年契約を結んでいるため、来季は当初の予定通り推定年俸4億円のまま。また、会見の冒頭で来季から背番号を「3」に変更することを発表した。

 契約更改の会見とはいえ、複数年契約の松田にとって、お金の話は二の次だった。いきなり来季からの背番号を「3」にすることを自ら発表した。

「プロの世界でサードのポジションをやらせてもらってきた。サードと言えばやはり長嶋(茂雄)さんの背番号3。侍では背負わせてもらっているが、ホークスでも背負ってプレーしたいという思いが強く、今回(球団に)お願いした。身が引き締まる思いがあるし、早く背番号3をつけて、サードのポジションでプレーしたい」

 背番号の変更については、松田も「今日まで悩んだ」という。11年間「5」を背負い、ファンにとっても「ホークスの背番号5といえば松田」ということは浸透している。松田は「両方の意見があった」とし、家族にも相談した結果、息子から「3番でもいいよ」と言われて決断した。

「3をつけることで、サードのポジションは誰にも渡さないという気持ちが強くなる。それは侍ジャパンでも同じ」

 その侍ジャパンに対しても松田は強いこだわりを持つ。先行発表された代表19選手に入ったことを「光栄に思う」と語り、世界一への強い意欲を見せた。

「前回の悔しさも知っている。まずはWBCに気持ちをもっていきたい。来年は小久保監督と工藤監督、2人の監督を必ず男にして胴上げしたい」

 また、ここ2年のスローガン『熱男』を自身の代名詞としてきた松田は、来季のスローガン『1(ワン)ダホー!』についても語った。

「ボクの中では『熱男』は最高の言葉。でも『1(ワン)ダホー!』は1番を目指さないといけないホークスにとってはいいと思う。1号(本塁打)打ったら、もちろん『1(ワン)ダホー!』でやるけど、そこで滑ったら2号目から『熱男』に戻すかも(笑)。なので、ファンのみなさんにも『1(ワン)ダホー!』で叫んでもらうように書いといて」

「2人の監督を胴上げするというのは、いいモチベーションになる」という松田。2017年、2つのユニフォームに同じ憧れの背番号をつけ、世界一と日本一の2冠を目指す。

【了】

藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura

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