米メディアがヤ軍田中のオプトアウト“前提”論議 球団にトレードの勧め
全球団に対するトレード拒否権も「実現の可能性がないわけではない」
シーズン途中にトレードされた主力投手が、シーズン終了後にFAとなり、再びトレード前のチームと契約を結んだ例としては、チャップマンの他に2014年オフのジェイソン・ハメル(カブス)の例がある。2014年シーズン途中にカブスからアスレチックスにトレードされたハメルは、FAとなった後にカブスと再契約を結び、再びシカゴに戻った。反対に、同じく2014年途中にレッドソックスからアスレチックスにトレードされたジョン・レスターは、そのオフにFAとなったが、育った古巣には戻らず、カブスと契約を結んでいる。
記事では、ヤンキースが田中と再契約できなかったとしても、同じく今季終了後にFAとなるダルビッシュ有やジェイク・アリエッタを獲得する可能性も示唆。その場合でも、やはり田中をそのままFA市場に送り出すのではなく、トレードした方がチームには得策だと説いている。
いずれにせよ、状況はヤンキースと田中の今季の成績次第でいかようにも変わる。まずはヤンキースと田中が、ウェイバー手続きを経ずに行えるトレード期限(通常7月31日)までにどんな成績を残すのか。優勝争いに絡み、ワールドシリーズ制覇を狙える位置にいることが、両者にとって最も好ましい状況なのかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count