大谷翔平、MLBでの起用法は「リリーフ兼打者」が最適!? 米メディアが見解
リリーフ投手として起用なら「打席でのパフォーマンスも向上するだろう」
さらに、記事では「悲しいことに、球団がそのような決断を取るべき理由がある。打者としての大谷の成績は安定していないのだ」と指摘。昨季は好成績を残したが、入団1年目の2013年、そして2015年の打撃成績は決していいものではないとして、マウンドに上がれない時期があった昨季のように「彼の打撃成績は打者に専念したとき、最高水準を迎えている」と伝えている。
同メディアが、大谷の力を最も引き出す起用法として挙げたのが、「リリーフ投手兼打者」だ。「オオタニの球速は素晴らしい。もし彼が短いイニング、つまりリリーフ投手として起用されるなら、打席でのパフォーマンスも向上するだろう。また、彼をブルペンに入れておけば最も重要案局面で彼を登板させることができる」。このように指摘している。
例として挙げているのが、昨年のプレーオフで獅子奮迅の活躍を見せ、インディアンスをワールドシリーズ進出に導いたアンドリュー・ミラー投手。最近のメジャーリーグでは、ブルペンに好投手を抱えることが、躍進の条件となっている。元々、先発投手であるため長いイニングを投げることも出来る大谷なら、打者としてプレーしながら、リリーフとしての役割を果たせるというのだ。
「ポストシーズンでのアンドリュー・ミラーの働きをレギュラーシーズンでも行うことが出来れば、120イニング若しくは150イニング登板することになるだろう。オオタニは本来、先発型の投手である。恐らく彼は典型的なリリーフ投手と比べ、より長いイニングを投げることができる」
もちろん、昨年のプレーオフでのミラーや、アロルディス・チャプマン(当時カブス)、ケンリー・ジャンセン(ドジャース)のようなハードな使われ方をすれば、故障のリスクは高まる。ただ、大谷を打者として先発させ、本当に重要な場面ではマウンドに送り込むという起用法が可能ならば、理想的であることは確かだ。まさに、チームの勝敗の行方を1人で背負い込むような形となるが、そんな期待をしたくなるほど、大谷の能力は“異次元”ということのようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count