充実のオフと“独り立ち”― 阪神・藤浪、5年目の飛躍なるか

急ピッチで肩を仕上げている右腕

 虎の若きエースが正真正銘の一本立ちとなるか――。阪神・藤浪晋太郎投手が兵庫・西宮市内になる選手寮「虎風荘」を退寮した。本来なら高卒選手は5年以上を寮で暮らす決まりがあるが、プロ4年間で通算103登板、42勝32敗、防御率2.96の実績が考慮され、特例措置が取られた。1年前倒しで、すでに一人暮らしを始めている。

 熱望していた侍ジャパン入りも現実味を帯びてきた。「最高のプレーができるように準備したい」と口にしているように、年明けからWBC公式球でキャッチボールを実施。鳴尾浜での自主トレでは、すでにブルペン入りするなど急ピッチで肩を仕上げている。2月1日から始まる沖縄・春季キャンプでは第1、2クールでの実戦登板を視野に入れている。日本ハム・大谷、巨人・菅野らが先発陣の軸になると見られ、藤浪が選出されれば「第2先発」としての役割を求められる可能性もあるだろう。

 オフにはレンジャーズ・ダルビッシュらとの合同自主トレで体重も自己最高の97キロに仕上げ、トレーニングの知識も増えるなど充実した日々を過ごした。昨年は7勝11敗とプロ入り初めて負け越し悔しいシーズンを過ごした背番号19。巻き返しを誓う今シーズンはチームを優勝へと導く活躍が期待されている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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