2年連続2桁勝利も残る課題…武田翔太がホークスの「エース」と呼ばれるには

ホークス「エース」への道、乗り越えるべき壁とは

 14勝8敗、防御率2.95。ソフトバンクの武田翔太投手が挙げた昨季の成績である。自身初となる2年連続の2桁勝利を達成し、キャリアハイとなる勝ち星も挙げた。オフの契約更改では、5000万円増の大幅アップの評価を受け、大台に到達する推定年俸1億2000万円で2017年の契約を結んだ。順調にキャリアのステップを踏んでいる。

 ワールドベースボールクラシックの候補選手に名を連ねている武田。このオフはハワイ、福岡県筑後市のファーム施設「ホークスベースボールパーク筑後」、地元の宮崎と場所を移しながら、自主トレのペースを上げている。22日に宮崎で行った中学生対象の野球教室では、145キロを計測したという。順調に状態を上げているようである。

 ホークスのエースとして期待のかかる23歳。一昨季は13勝、そして昨季は14勝。勝ち星だけを見れば、すでにチームのエースと言われてもおかしくはない。ただ、名実ともに「エース」と呼ばれるには、越えなければいけない壁があるだろう。

 果たしてエースの定義とは何だろうか。武田は以前にこう語っていたことがある。「信頼じゃないですかね。コイツに任せておけば、大丈夫みたいな」。言うなれば、大事な試合を任せ、その投手で負けたら仕方がない、というようなチーム全体からの全幅の信頼感を得た投手ということだろう。

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