地元紙が提言 マリナーズ「51」はイチロー&ジョンソンの「同時」永久欠番に

「11」に続く永久欠番は「51」が濃厚…「同時に永久欠番にしては?」

 マリナーズ史に残る指名打者、エドガー・マルチネス現打撃コーチの背番号「11」が永久欠番となることが決まった。球団によっては、数多くの背番号を永久欠番としている場合もあるが、マリナーズでは希有な出来事。メジャー30球団全てで欠番となっているジャッキー・ロビンソンの「42」以外には、昨年の殿堂入りと共に欠番となったケン・グリフィーJr.の「24」に続いて2番目だ。

 そして、「24」「11」に続き、マリナーズで永久欠番になる可能性があるのは、間違いなく「51」だろう。史上30人目となるメジャー通算3000安打を達成したイチロー選手がつけていたことでおなじみの番号だが、同時に、2015年に殿堂入りを果たした名投手ランディ・ジョンソン氏がマリナーズ在籍時につけていた番号でもある。投打で球団史を彩る2人の選手がつけた「51」について、地元紙「スポークスマン・レビュー」では「2人の番号として同時に永久欠番にしては?」と提言している。

 すでに殿堂入りを果たしている通算303勝左腕ジョンソン氏と、将来の殿堂入りは確実と言われているイチロー。投手と野手の違いもあるが、2人が残した功績は甲乙つけがたい。記事では「ランディ・ジョンソンが退団した後、イチローに51番をあげてしまったため、球団は将来不可能な決断を迫られることになった」と指摘。その上で「2人同時に(欠番)セレモニーをすればいい」と、連名で、しかも同じタイミングで欠番にすることを提案している。

 メジャーでは、1つの永久欠番を2人の選手が共有している例がある。例えば、ヤンキースの「8」と「42」。「8」はビル・ディッキーとヨギ・ベラ、「42」はジャッキー・ロビンソンとマリアーノ・リベラだ。その他、カブスではグレッグ・マダックスとファーガソン・ジェンキンスが「31」、ナショナルズではアンドレ・ドーソンとラスティ・スタウブが「10」を共有している。

 マリナーズでも「51」が連名欠番となる可能性は十分にあることは、以前から地元メディアなどで報じられてきた。2人の名手がつけた背番号がどんな運命をたどるのか。しばらく注目の的となりそうだ。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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