ソフトB松坂、日本球界復帰後最多の239球も…内容に不満「ただ投げただけ」

最後は育成選手が埋め尽くす中で熱投、ワインドアップで投球も「戻したわけじゃない」

 ソフトバンクの松坂大輔投手(36)が、宮崎キャンプ第2クール初日となった7日、ブルペンで今キャンプ最多どころか、日本球界復帰後最多となる239球の投げ込みを行なった。時間にして約1時間半。カーブ、スライダー、カットボール、チェンジアップ、シュートと全ての変化球を交え、右腕を振り続けた。

 周りで投げる選手の顔ぶれは大きく変わっていた。摂津正、五十嵐亮太、中田賢一らB組スタートとなっているベテランと並んで投球を開始。松坂の投球が熱を帯びていく最中、ブルペンはベテラン勢に代わって、大隣憲司、星野大地といった中堅組が登板。さらに人は入れ替わり、松坂が239球を投げ終えた時には、最後にピッチングに来る育成選手たちが、ブルペンを埋め尽くしていた。

「最初から(多く)投げようとは思ってなかった。投げながら、自然と(多くなった)」と振り返った松坂。この日の内容についても「ただ投げただけです。あまり良くなかったですね」と表情は冴えなかった。

 今オフにプエルトリコのウインターリーグに参戦した松坂。当地でノーワインドアップに挑戦し、好感触を得たことから、その後もノーワインドアップでの投球を続けていた。

 だが、この日はキャッチボールから、ワインドアップでの投球。ブルペンに入っても、まずワインドアップで32球、セットポジションに切り替えて161球、そして再び振りかぶって46球を投げ込み「(ワインドアップに)戻したわけじゃないです。ワインドにするのも、ノーワインドにするのも意図があってのことなので」と説明していた。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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