WBCオランダ代表バレンティンが決勝進出に自信、前回4位「上回る成績残せる」

メジャーレギュラー組、バンデンハークらも参戦「決勝進出も決して夢じゃない」

 3月に開催される第4回WBCにオランダ代表として出場するヤクルトのバレンティン外野手が、決勝進出に自信を見せた。13年の第3回大会で準決勝に進んだオランダは4位入賞。だが、今回は「前回を上回る成績を残せる可能性は十分にある」と力強く話した。

 11月に来日し、侍ジャパンと練習試合を2試合戦ったオランダ代表だが、その時は現役メジャーリーガーは遊撃ジュリクソン・プロファーだけだった。だが、今回はプロファーに加え、ザンダー・ボガーツ(レッドソックス)、アンドレルトン・シモンズ(エンゼルス)、ディディ・グレゴリウス(ヤンキース)、ジョナサン・スコープ(オリオールズ)といったメジャーのレギュラー組に加え、バレンティンやバンデンハークといった日本球界で活躍するメンバーも加わった。

 バレンティンは「メジャー経験を持つ選手がこれだけ集まってる。しかも、みんな一線級だ。準決勝まで進んだ前回より経験あるメンバーが集まることを考えれば、決勝進出も決して夢じゃない」と分析する。一方で「もちろん投手力に弱点はある」とチーム力を客観視しながら「ゴロを打たせてくれれば鉄壁の内野陣がアウトを取る。できる限り最少失点に抑えてくれれば、打線が援護する」と言い切った。

 WBCのような国際大会で活躍することは、母国オランダ、そしてキュラソー島で野球がより人気あるスポーツになる普及活動にもなる。

「昔からサッカーが一番人気あるスポーツだったけど、アンドリュー・ジョーンズがメジャーで活躍し、野球人気がグンとアップした。さらに、前回のWBCで準決勝まで進んだことで、子供たちにとって憧れのスポーツになりつつある。子供たちに感動を与える意味でも、オランダに限らず、各国でWBCの持つ意味合いは大きくなっていると思うよ」

 大舞台を勝ち抜く秘訣は「浮き足立つことなく平常心でプレーすること」。母国を代表するチームの威信を懸けて、そして子供たちの夢を乗せて、1か月後、バレンティンは世界の舞台で戦う。

【了】

佐藤直子●文 text by Naoko Sato

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