ソフトBドラ1・田中の剛球に打者も驚き「重い」「伸びる」「シュッと来る」

「ボールはすごかった」と口をそろえた打者2人は安ど? 「味方で良かった…」

 プロ初のフリー打撃の打撃投手を務めたソフトバンクのドラフト1位ルーキー・田中正義投手(22)。初めて打者との対戦となった156キロ右腕の印象を、実際に対戦した上林誠知、塚田正義が語った。

 2人投じた40球はすべて直球。まず最初に対戦した上林は6球目にバットを折られ、2球で空振り。17球で安打性3本だった。「良かったですよ。ノビと、球が重たいなというのはありました。とにかくノビがあった。ボールはすごかった。味方で良かったです」と、ポテンシャルの高さを感じたという。

 2人目の打者となった塚田は「指にかかったときのボールはすごかった」という。「右打者になって感覚の違いを覚えた」と田中自身が話していたように、23球中10球がボール球。14球目は顔付近をかすめるボールだった。空振りが2度。安打性は1本に「僕のときは置きにきている感じだった」と塚田。それでも「浮き上がってくるような『シュッ』と来る球質。対戦して、相手のチームにいたら、嫌だろうなと思いました」と感想を口にしていた。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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