「結構チキン」なロッテドラ1佐々木を支える同い年の“先輩”「2人で初勝利を」

「お前の大丈夫は当てにならない」…でも、頼もしい田村「いろいろアドバイスしてる」

 ロッテのドラフト1位・佐々木千隼投手(22)の実戦デビューが降雨で1日延びた。関谷に続く白組の2番手で投げる予定だったが、そのまま19日にスライドした。

 この日はストレートにフォークなど変化球を交え、39球の投球練習後、けん制、クイックなど実戦想定で調整した。身体の張りもかなり取れた様子。「ボチボチです」と言葉少なだが、結果が問われる実戦形式の段階にきて、緊張感も漂わせた。

 そんな右腕を、支える男がいる。同じ1994年生まれで、順調に行けば1年目からバッテリーを組む田村は、宿舎の食事会場から大浴場まで1時間半も佐々木と話し込むという。

「プロとしては先輩なので、いろいろアドバイスしてる。石川さんほどじゃないけど、(佐々木も)結構チキンで、自分に自信がないのか、マイナス発言が多い。『大丈夫だよ』と言っても『お前の大丈夫は当てにならない』と言われた」と田村は笑ったが、しっかり結果が出るまで不安になるのは当然。「(同い年の)2人のバッテリーでプロ初勝利を挙げられればいい」と女房役の存在は頼もしい。

「多少力みは入るだろうが、その中で自分の投球がどこまでできるか。(ドラフト2位の)酒居がいい球を投げた情報は入っているだろうから、いいものを出してくれると思う」と伊東監督も期待している。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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