ホークスのベテラン投手陣が実戦初登板も…和田&摂津&五十嵐で計11失点

ベテラン4投手が登板も…五十嵐は4失点に「体の使い方が良くなかった」

 ソフトバンクのベテラン投手陣が次々と失点した。宮崎キャンプ第4クール最終日の19日に行われた紅白戦。昨季最多勝&最高勝率の和田毅、B組での調整を続けてきた摂津正、五十嵐亮太、寺原隼人と4人の実績ある投手がキャンプ初の実戦登板を果たしたが、無失点に抑えたのは寺原1人。残り3人で11点を失った。

 紅組で先発した和田は、今宮健太の右前打、カイル・ジェンセンの中前適時打などで2点を失うと、2死三塁から上林誠知に右越えの2ランを被弾。「全然良くなかった。左内転筋が張っていて、グッと押し込めなかった。こわごわ投げていた」。2イニングを投げて3安打4失点という結果に終わった。

 和田の後を受けた攝津も2回3失点。先頭の中村晃に右前打を許すと、盗塁を決められ、今宮健太に中前適時打を浴びた。その後、2死一、三塁からダブルスチールで2失点目。4回は2死二塁で、張本優大の二塁への適時内野安打で3点目を失った。それでも、登板後は「真っすぐの勢いがあってファールも取れた。結果は良くないけど、試したいことがあり、収穫はあった」と前向きだった。

 紅組の2番手で登板した五十嵐は大乱調。3つの四球を与えて1死満塁とされ、福田秀平に右翼線へ2点適時二塁打、本多雄一にも右前に2点適時打を運ばれた。1回4失点に「根本の体の使い方が良くなかった。次に向けて、うまく修正して生かせるようにしたい」と語った。
 
 まだ2月半ば。キャンプも終盤に差し掛かり、選手の疲労もピークにくる時期だ。それぞれ今季初めて実戦登板ということもあり、あくまでも調整の場といえる。和田は開幕投手の筆頭候補、攝津、五十嵐、寺原は不本意な成績に終わった昨季の雪辱を期すシーズンとなるだけに、開幕に向け、状態を整えていってほしいものだ。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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