ソフトBドラ1田中、初実戦で1失点も無四球 “前進“見せ「無難にできた」

白戦で“実戦デビュー”、2回1安打1失点に「納得できるボールは3割くらい」

 ソフトバンクのドラフト1位ルーキー・田中正義投手が上々の実戦デビューを飾った。宮崎キャンプ第4クール最終日となった19日、紅白戦でプロ入り後初の実戦登板。6回からマウンドに上がり、2イニングを投げて1安打1失点(自責点0)にまとめた。

 日曜日とあって、スタンドを多くのファンが埋めたアイビースタジアム。背番号25がマウンドへと向かうと、大きな拍手に迎えられた。最初の打者の明石健志を二ゴロに打ち取り、アウトを取る。続く上林誠知には右前打を浴び、盗塁に捕手の悪送球が絡んで、1死三塁とされると、真砂勇介の左犠飛で初の失点。2死から迎えた牧原大成はフルカウントからのフォークで空振り三振に切った。

 7回は山下斐紹を投直、張本優大を右飛、中村晃を遊ゴロに仕留め、3者凡退。球数は30球。最速は152キロをマークした。試合後は「あまり良くなかったけど、悪くもなかった。無難にこなせた。とにかく縮こまらずに、腕を振った」と振り返った。

 今キャンプは、変化球の精度、そして制球に課題を残していた田中。この日は無四球で、ストライク先行でカウントを整えた。14日のシート打撃から前進した姿を見せ「シートの時より良かったと思う。納得できるボールは3割くらい」と語った。

「(状態は)6割くらいには来ている。多少疲れもある」という右腕。開幕ローテ入りに向けて、1歩ずつ歩みを進めていく。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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