開幕投手DeNA石田、3連続二塁打浴びて初実戦2回2失点 決め球に課題残す

調整からずれ込んだ初登板で2回3安打2失点…8番打者に12球粘られる

 すでに開幕投手が決まっているDeNA・石田健大投手が20日、練習試合の韓国・KIA戦(宜野湾)に先発。制球が甘くなった2回に3連続二塁打を浴び、今季初実戦の登板は2回を3安打2失点と打たれた。

 初回先頭は狭めのストライクゾーンに苦しみ、フルカウントから四球。しかし、直後の右打者を初球で一ゴロ併殺と、あっさりピンチを脱すると、続く3番打者を一ゴロ。わずか9球で初回を終えた。

 対照的となったのは2回だ。2回は先頭を遊ゴロに抑えたが、続く5番の右打者に低めを拾われ、レフト線にポトリと落ちる二塁打とされた。すると、続く左、右打者に続けて甘く入った球で二塁打を浴び、3連続二塁打で2失点となった。

 2回の8番打者には最後に緩い変化球で見逃し三振を奪ったものの、12球粘られ、2回は24球。計33球を要した。調整遅れから、実戦登板がずれ込んでいたが、今季初登板は決め球に課題が残る内容となった。

 石田は新年早々、ラミレス監督に開幕投手にスピード指名された。「彼が明確に目標を立てることができるので。今は性格的にもリーダーとしての意識が芽生えている。そういうところも変わりつつあって、良い投手になってきたと思うので、早めのアナウンスをした」という指揮官から「彼は絶対に10勝以上できる力を持っているし、非常にタフで賢い」と高い期待をかけられている。

 DeNAの開幕投手といえば、04年から12年連続勝ち星なしという“呪いの歴史”を昨年、井納が勝ち、ついに払拭。3年目左腕は先輩に続き、自身初の大役で結果を残せるか。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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