侍・則本、WBCでの軸は新魔球「スラッター」!? 「一番信頼のおける球」

WBCで「軸になるボール」、「右打者にも左打者にも放れる」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」は24日、「KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎」で強化合宿2日目の練習を行った。菅野智之投手とともに、投手陣の軸として期待される則本昂大投手がブルペン入り。新球種「スラッター」にあらためて手応えを示した。

 多くの評論家、報道陣が見守る中、大野奨太捕手を相手にワインドアップ、セットポジションを交えて40球を投げた則本。終了後には「状態は何%くらいか?」と聞かれ、「ジャパンのユニホームを着て試合をやってみないと。練習では分からない」と話したが、状態は確実に上がってきている。

 この日は直球、スライダー、フォーク、チェンジアップに加えて、新たに取り組んでいる「スラッター」にも手応えを示した。スライダーよりも速く、カットボールよりも変化の大きい、2つの球種の中間のようなボールだ。

「今、一番信頼のおける球だと思う。真っ直ぐと(ともに)軸になるボールだと思っている。右打者にも左打者にも放れると思うので、バッターの反応を見て(使い方を)考えたいと思います」

 変化量が大きくなるとされるWBC球では、特に有効となりそうだ。

 WBCでは先発として起用されるが、第2回大会で途中から守護神に“配置転換”となったダルビッシュ有(レンジャーズ)のように、勝ち進めば則本が切り札的な役割を任させる可能性もある。魔球を手に、世界一へフル稼働が期待される。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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