第1回大会の指揮官・王貞治会長、4番筒香に太鼓判「重責を果たしてくれる」

小久保監督にも温かいアドバイス、「『さあ、やってこい』と送り出せばいい」

 2006年の第1回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の監督として日本代表を世界一へ導いたソフトバンクの王貞治球団会長が、第4回大会へ臨む侍ジャパンについて言及した。

「準備はできたと思う。あとは選手が調子を上げてほしい。侍ジャパンとしてずっとやってきているし、(小久保監督も)手応えを感じているようだ」

 チームがいい状態になりつつあると説明。さらには小久保監督から4番に固定すると明言された筒香に対しては、「ここ2、3年で成長した。期待されて入団して、本当の意味で花が咲いてきた。小久保監督の期待もあるし、彼がいい面を出してくれたら。侍ジャパンの4番は、やりたくてもなれないから、やりがいはある」とエールを送った。

 重圧のかかる立場に置かれるが、筒香ならはね返すことができると確信している。「彼は(4番を)ずっとやってきて、結果も出してる。44本もホームランを打ってるし。そういう点では十分、重責を果たしてくれると思いますよ。(本大会は)初対戦の投手が多いから打つのが難しい。彼が1本でも多く打って、いいポイントで爆発してくれれば面白い」と、“起爆剤”としての期待も寄せた。

 王会長はさらに06年大会を、「適度に緊張感があってよかった。大きなプレッシャーがかかるけど、今後の野球人生においてプラスになると思う」と回顧。その上で、「ここまでやってきたのだから、持ち味を出してほしい。あとは(小久保監督が)『さあ、やってこい』とベンチから送り出せばいい」と、小久保監督に温かいアドバイスを送ることも忘れなかった。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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