侍Jエース菅野、本番想定で台湾戦先発 球数配慮「1桁で3回くらいいけたら」

約1年ぶりに侍ジャパンのユニフォームで登板

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する野球日本代表「侍ジャパン」は1日、CPBL選抜チャイニーズ・タイペイとの壮行試合2戦目を行う。侍ジャパンの先発は菅野智之投手(巨人)。前日は期待の投手陣が打ち込まれ、まさかの17安打8失点で黒星を喫したが、エース登板でWBCに向けての強化試合5番勝負で初白星を飾れるか。

 侍ジャパンのエースが、いよいよ実戦でお目見えする。昨年11月の強化試合はチームに同行したものの、出場選手としては登録されず。侍ジャパンのユニフォームを来てマウンドに上がるのは、昨年3月の強化試合以来となる。2月23日から宮崎で行われた強化合宿では、移動日だった27日にブルペンで投球練習を行い、権藤博投手コーチを「一言、モノが違う」とうならせていた。

 WBCでは球数制限が設けられ、1次ラウンドは65球、2次ラウンドは80球、決勝トーナメントは95球と決められている。昨季は球数がかさむ登板の多かった菅野は「1イニング15球くらい。どのくらい投げられるかわからないけれど、1桁で3回くらいいければ」と、1日の壮行試合も球数に配慮しながらのピッチングを行う。

 今春習得に取り組んでいるチェンジアップについても「余裕のあるカウントで試したい」と話す。一方で、「真っ直ぐと生かすため、スライダーを生かすため、投球の幅を持たせるためのチェンジアップ」だという考え方。球数制限のあるWBCは「無駄な球を投げる余裕はないので使わない判断もある」と話した。

 だが、WBC出場チームのスカウトたちが大挙する壮行試合で、菅野がチェンジアップを持ち球とすることを印象づけられれば、十分に“心理戦”を仕掛けられる。実際にWBCでチェンジアップを使うか否かは、菅野自身の判断となるが、いずれにしても有効活用できることは間違いなさそうだ。

 日本のエースがCPBL選抜チャイニーズ・タイペイを相手に、どんな投球を見せてくれるのか。菅野にとってWBC本戦前の最後の実戦登板。最終調整と同時に、圧倒的な姿を見せてほしい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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