「行ける時はGO」 今季は足攻めホークス、無安打で得点 監督「脅威になる」

指揮官「言われなくても行ってくれ」―ロッテ戦で4盗塁&無安打で得点

 ソフトバンクの新たな攻撃スタイルが発揮された。「ああいう攻撃をしていくのは、相手の脅威になると思う」。工藤公康監督はこう話し、うなずく。キャンプ中から取り組み、選手への意識付けを促してきた積極的な走塁が形になって現れた。

 2日に行われた「球春みやざきベースボールゲームズ」ロッテ戦(アイビー)。31日に開幕戦を戦う相手に、4つの盗塁を決め、そのうち2つが得点に絡んだ。

「ああいう攻撃が一番いい」というのは3回だ。1死から本多雄一が打ち上げたフライが強風にあおられ、ショートが捕球できず。一気に本多は二塁へ進んだ。直後の今宮健太の打席で果敢に三盗を決め、今宮の中犠飛で生還。ノーヒットで1点を奪った。

 6回には明石健志が中前安打で出塁すると、曽根海成がすかさず盗塁を決める。二死から代打・長谷川勇也の中越適時二塁打で生還した。

 キャンプでは、投手の投球がワンバウントになったら、スタートを切るなど、盗塁や積極的に次の塁を狙う姿勢を選手に求めてきた。2月19日に行われた紅白戦では両軍合わせて12盗塁が決まり、この日も5度の盗塁を企図した。

「言われなくても、行ってくれと選手には言っている。これからも通してやってほしい。今は、とにかく行ける時はGO」と指揮官。本多雄一、柳田悠岐、今宮健太、福田秀平、牧原大成、真砂勇介など、ソフトバンクには俊足の選手も数多くいる。日本一奪還を狙う今季。機動力が、ソフトバンクの攻撃にアクセントを加える。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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