侍ジャパン合流で即ヒットの青木、敗戦にも「元気があった。雰囲気はいい」

2日に合流して即先発初ヒット、「いい形で打てたと思う」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの世界一を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は3日、「アサヒスーパードライ プレゼンツ 侍ジャパン壮行試合」で阪神(19時開始、京セラドーム)と対戦し、2-4で敗れた。2日にチームに合流した青木宣親外野手(アストロズ)は「1番・中堅」で先発出場。第2打席にヒットを放ち、「いい形で打てたと思う」と手応えを示した。

 3点を追う4回、青木は先頭で打席に立つと、代わったばかりの左腕・岩貞の直球を捉えた。鮮やかなセンター返し。青木らしい打撃で帰国後初ヒットをマークした。試合後には「ある程度、いい形で打てたと思うし、より次の試合で何をするべきか明確になった」と手応えを口にしつつ、「日本に帰ってきて最初の試合だったので、もう少し感覚も上げていきたい」と話した。当然、状態はまだまだ上がっていく。

 4打数1安打だったが、2点を追う8回には無死一、二塁の場面でニゴロを打って走者を進め、続く菊池のニゴロで三塁走者の田中が生還。“進塁打”で得点を呼び込んだ。それぞれの場面で自分が何をするべきか、理解している。試合前の円陣では声出し役を振られ、試合中にはベンチで稲葉打撃コーチと話し込む場面も。チーム唯一のメジャーリーガーは合流2日目にして存在感を見せている。

 チームはこれでWBC開幕前の実戦5試合のうち4試合を消化し、1勝3敗と“負け越し”が決まった。ただ、青木は「すごく元気があったし、明るかった。すごく前向きに、みんな声も出てるし、ベンチの雰囲気は良かった」と、初めて加わった小久保ジャパンの空気をポジティブに捉えた。

 7日のWBC初戦・キューバ戦まで、5日の強化試合オリックス戦を残すのみ。青木が早くもチームを力強く牽引し始めた。
 
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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