復活期すソフトB松坂、3回2失点 一歩前進を実感「前回よりマシだった」

「どの球種でもストライク取れた」一方、課題も「スライダーだけはどうにもならない」

 ソフトバンクの松坂大輔投手が4日、今季初のオープン戦となったヤクルト戦(鹿児島)に先発した。3回を投げ、2安打1四球2失点(自責1)の内容に、登板後は「前回の(B組練習試合)巨人戦よりはマシだったと思います」と一歩前進を実感した。

 初回1死から味方の失策で走者を背負い、盗塁を許すと、2死二塁から雄平に右前適時打を浴び、1点を失った。2回は先頭のグリーンに四球を与えたが、西浦、中村を中飛、廣岡を遊飛に切って無失点。3回は先頭の大引に真ん中へ抜けたスライダーを左翼席へと運ばれて、2点目を献上。ただ、続く上田、坂口を二ゴロ、雄平を中飛に打ち取った。3回、53球を投げ、マウンドを降りた。

 この日の最速は140キロ。2月25日に登板したB組練習試合の巨人戦では2イニング目に3四球を与え、ストライクを取るのにも四苦八苦するほどに荒れたが、この日は制球にそこまで苦しむことなく、1四球にまとめた。「どの球種でもストライクが取れた。ただ、スライダーだけはどうにもならなかったですけど…」とある程度の手応えを口にした。

 開幕1軍入り、そして、今季の復活を狙う右腕。この日の登板で、一段階、ステップを踏んだ。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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