ソフトB中継ぎの一角へ、33歳寺原が存在感 内容不満も無失点投球続く

内容には不満「バラバラだった」

 ベテランが存在感を示している。ソフトバンクの寺原隼人投手。5日のヤクルトとのオープン戦(北九州)で7回から4番手でマウンドに上がると、2イニングをパーフェクトピッチング。4日の同戦から中継ぎ陣が不安定な投球を見せる中で、33歳はきっちりと結果を残した。

 7回は先頭の鵜久森を左飛に打ち取り、遊平は一ゴロ、畠山は遊ゴロと、難なく3人で切る。8回も西田、荒木を遊ゴロに切り、最後は廣岡を右飛。この日の最速は146キロ。昨秋から習得に励むシュートを有効に使い、危なげない投球を見せた。

「引っかかったり、抜けたり、いいところにいったりバラバラだった。真っすぐもシュートも狙ったところに行くようにしないといけない」

 寺原自身は内容には不満げだったが、これで今季は紅白戦など実戦4試合で未だに無失点を続けている。「投げていくうちに自分のものにしていきたい」というプロ16年目右腕。中継ぎの一角に食い込んでくる可能性は高そうだ。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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