キューバ主砲デスパイネ、侍Jが攻略するには 「デスパイネシフト」も有効か

ゴロ打球に大きな偏り 三遊間に「デスパイネシフト」を

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引っ張りのゴロが多いデスパイネに守備シフトを

 低めのコースであれば、打球が長打になる危険性を下げられそうなことがわかった。だが、うまく低めを攻め、ゴロを打たせることで得られるメリットはそれだけではない。この図はデスパイネのゴロ打球を方向別に表したものだが、三遊間に非常に多くのゴロを放っている一方、一二塁間へのゴロはごくわずかでかなり偏りがある。

 レフト方向、センター方向、ライト方向と三方向に分類すると、レフト方向へのゴロは56.9%、ライト方向へと飛んだゴロはわずか6.5%。一、二塁手の定位置付近に打球が飛ぶことは非常に稀で、デスパイネが打席に立った際、そこを守る意味は小さい。遊撃手を三塁側に寄せ、二塁手を二塁ベース付近に守らせるなど、打球方向の特徴を考えたシフトをとってもよいはずだ。

 低めを攻め、ゴロを打たせ、三塁側に寄せたシフトの網にかける――。デスパイネにできるだけ力を発揮させないための方策として、これを提案しておきたい。

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