ロッテ平沢、開幕遊撃はオレ弾! 先輩ドラ1に闘志「食らいついていく」

ヤクルト戦で今季1号同点ソロ、相手右腕も脱帽「うまく打たれた」

 ロッテ・平沢大河内野手(19)が15日、ヤクルトとのオープン戦(神宮)で今季1号を放った。遊撃の定位置を3年目ドラ1の中村奨吾らと激しく争っている2年目ドラ1は「奨吾さんに食らいついていきたい」と闘志を露わにした。

「9番・遊撃」で先発出場。1点を追う5回先頭、アンダースロー・山中の2球目、118キロの直球を右翼席に運び、同点ソロとした。ルーキーイヤーの昨季は23試合で打率.149。本塁打はゼロ。

「たまたまです。今日の結果に満足せず、今まで(課題にして)やってきたことを継続していきたい」

 置かれている立場を自覚しているだけに一発にも浮かれるそぶりはなかったが、伊東監督は「ピッチャー(山中)のスピードは合うんじゃないかと思って(スタメンで)使ったが、今日の一発でいい方向にいってくれれば」と期待。打たれた山中は「強いボールを投げ切れなかった。うまく打たれた」と素直に脱帽した。

 ハイレベルでの定位置争いを願っている。最大の課題は140キロ後半のストレートにジャストミートできるか。「突っ込む癖がある。ボールを待てない」と指揮官が指摘するように、山下打撃コーチともども、試合前の打撃練習では熱心な指導が続いている。

 スタメンした11日・DeNA戦では5打数無安打で痛恨の落球エラーと集中力を欠く場面もあったが、平沢は「試合ではミスもあります。切り替えて、練習でやっていることを継続したい」と前向きだった。

【了】

細野能功●文 text by Yoshinori Hosono

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