ソフトB寺原が“連投テスト”で課題 「勝利の方程式」が監督の悩みの種に?

寺原が1回持たず降板

 ソフトバンクの寺原隼人投手は、課題を残す投球となった。16日の巨人戦で3番手として登板。今季初の連投となったマウンドで、2安打3四球2失点。1イニングを持たず、降板した。

 8回にマウンドに上がると、先頭の田中に四球。続く石川に左前安打を許した。重信、ギャレットを打ち取り2死としたものの、マギーに再び四球。吉川に右前への2点適時打を浴びると、岡本に3つ目の四球を与えたところで、交代を告げられた。

 今季、新たに習得したシュートを武器にオープン戦で好投を続けていた寺原。オープン戦4試合目にして、初の失点となった右腕について、工藤公康監督は「ああいう状況になったので代えた。連投になると、いいコンディションじゃなくなってしまう。コーチとも話して考えます」と表情を曇らせた。

 ベネズエラ代表としてWBCに出場していたスアレスが右肘を故障。症状などはまだ明らかにはなっていないが、最悪、長期離脱の可能性もある。中継ぎ陣の一角を担う存在としてアピールを続けてきた寺原は、その代役となり得る存在だったが、まさかの“連投テスト”で不安を露呈した。

 岩嵜翔、サファテにつなぐ勝利の方程式。スアレス不在となれば、最後のピースは、指揮官の悩みのタネとなるかもしれない。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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