侍Jが菊池ソロ弾でカブスに先制 川崎の第1打席は内野安打→同点ホーム

藤浪は最速158キロを記録 先制ソロの菊池は「たまたま入りました」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で決勝ラウンドまで勝ち進んだ野球日本代表「侍ジャパン」は18日(日本時間19日午前5時)、アリゾナ州メサでカブスと練習試合で対戦。注目の対決、侍J先発・藤浪晋太郎vsカブス川崎宗則の第1打席は二塁内野安打だった。

 試合前には日本ベンチを訪れ、侍戦士を激励した川崎。アップ中に同い年の青木を見つけると、アメリカ流に大きなハグで挨拶した。

 カブス先発はメジャー通算176勝右腕ラッキー。1回表、侍打線は「1番・遊撃」で先発した田中が左飛に倒れた後、2番・菊池が初球をレフト席へたたき込み、1点を先制した。菊池は「二塁打かなと思いましたが、たまたま入りました」と謙遜するも、昨季ワールドシリーズを制したチームに侍ジャパンの意地を見せた。

 球場が大きな歓声に包まれたのは、1回裏だった。カブスの斬り込み隊長として打席に立ったのは川崎。大歓声を浴びながら、マウンド上の藤浪と対峙すると、カウント2-2から7球目156キロ速球を振り抜いた。打球が一二塁間に転がる間に、川崎は快足を飛ばして一塁へ到達。二塁内野安打とすると、次打者の初球で二盗に成功した。ゾブリストの一ゴロで三塁へ進むと、3番・ヘイワードの一ゴロの間に同点ホームを踏んだ。

 初回から全力投球の藤浪は、最速98マイル(約158キロ)をたびたび計時し、カブス打者を球威で差し込んだ。

 侍ジャパンが2次ラウンドを1位通過したからこそ実現した奇跡の対決。日本のファンはもちろん、カブス・ファンも大いに楽しんだようだ。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY