侍・菅野、決勝Rへエースの覚悟「自分の力を試したい気持ちは1ミリもない」

決勝R先発濃厚の菅野、侍OBカブス上原からも助言「球数なんて気にしない」

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で1次ラウンドから6連勝で決勝ラウンドに進出を決めた野球日本代表「侍ジャパン」。21日(日本時間22日)に行われる準決勝では、アメリカ合衆国と火花を散らす。決戦を目前に控えたチームはアリゾナで最終調整を行った。準決勝もしくは決勝での先発が予想されるエース菅野は19日(同20日)、アリゾナでブルペン投球を行い、本番に向けて最終チェックをした。

 一発勝負の準決勝は、菅野か千賀の先発起用が予想されている。19日は2人揃ってブルペン入り。「今さら何ができるわけでもない。確認と試合の準備。それだけです」と、ブルペンでの様子を語った菅野はストレートに手応えを感じた様子。「基本はストレートです。ストレートを投げ切れれば、結果はいい方向にいくんじゃないかと思います」と話した。

 準決勝と決勝は、各国や地域はもちろんのこと、メジャーを代表する強打者が並ぶ打線を迎え撃つ。いずれの舞台で投げることになっても、菅野が目指すことはただ1つ。「勝利」のみだ。

「自分の力を試したいという気持ちは1ミリもないですね。とにかくチームが勝つピッチングをしたいです」

 巨人の先輩でもあり、代表チームの先輩でもあるカブス上原から「球数は意識しない方がいい」とアドバイスをもらったという。決勝ラウンドでは90球を投げられるが、「球数なんて気にしないで。とにかく0点に抑えることを目標に頑張ります」とキッパリ。頂点を目指して、マウンド上で死力を尽くす。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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