WBC米国監督が余裕の構え 侍J菅野について「正直、詳しくは知らない」

米国は先発捕手にポージー、捕手以外先発野手は同じも打順は変更

 第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会ぶりの優勝を目指す野球日本代表「侍ジャパン」と対戦するアメリカは20日(日本時間21日)、決勝ラウンドの舞台となるドジャースタジアム(米カリフォルニア州ロサンゼルス)で公式練習を行った。アメリカを率いるリーランド監督は「明日はいい試合になるに違いない。楽しみにしているよ」と不敵な笑みを浮かべた。

 アメリカの先発マウンドに上がるのは、昨季16勝を挙げた右腕ロアーク。決勝進出を懸けた大一番をロアークに託した理由について、指揮官は「この大会に自ら手を挙げて参加してくれた。先発するに相応しい投手。この上なく自信がある」と説明した。これまで主に先発捕手を務めたルクロイに代わり、日本戦はポージーが先発マスクをかぶる。先発野手の変更は捕手だけだが「この変更に合わせて打順は少し変える予定だ」という。

 パイレーツ、マーリンズ、ロッキーズ、タイガースとメジャー球団の監督を歴任したリーランド監督は、日本の先発を務める菅野について質問を受けると「正直、詳しくは知らない」と“告白”したが、「前回先発した試合は見た。四球が少ないのが印象的。制球力が光っていた」と評価。「間違いなくいい投手。そうでなければ明日(21日)日本を代表して投げることはない」と警戒心を見せた。

 過去のWBCでアメリカ代表と日本代表は2度対戦し、1勝1敗の5分の成績だ。2度目の対戦となった2009年には、今回と同じ準決勝で対戦。この時は日本が9-4で勝利し、決勝で韓国を破って2大会連続優勝を飾った。今回の対戦ではどちらに軍配が上がるのか。眼光鋭いベテラン指揮官が前回のリベンジを果たし、アメリカ初優勝を狙っていることは間違いない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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